\ 2025年7月開催のお知らせ /
藤田一咲 写真展
「旅するマネキン師」
昨年12月、京都写真美術館で好評を博した写真展、京都を魅了した写真家藤田一咲「旅するマネキン師」が札幌へ!!
藤田氏が紡ぐ、架空の男の物語「旅するマネキン師」。 マネキンと共に、生と死、現実と幻想の狭間を旅する姿は、観る者に多くを問いかけます。
写真史への敬愛を込めた、デジタル時代の「演出写真」。
懐かしくも新しい、 その深く美しい世界を、ぜひご堪能ください。


旅するマネキン師
Les Voyages de Monsieur Mannequin「旅するマネキン師」はマネキンたちとともに暮らす男が、チンドン屋、手品師、アイス売り、的屋などをしながら各地を転々と旅する様子をドキュメンタリー風に撮影したもの。だがもちろん、マネキン師という職業や呼称は存在しない。「旅するマネキン師」とは私が考え出した架空の職業と、肩書きを持つある男の物語だ。
マネキンを死者、あるいは単に物体、また女性やその化身と見ることで、生者であるマネキン師と対比、また並べることで、生と死、冥界と現世、時間、有と無、美と醜、事実と虚構、真実と虚偽、現実と幻想、愛、夢、現在と追憶、存在、自由などについて想いを巡らせることもできる。
しかし私がこの作品に込めたものは、フィルム時代の写真史に名を残す先人への憧憬や尊敬、感謝の気持ちだ。そこには私の敬愛する写真家たちのスタイルのあからさまな踏襲・引用も含まれている。フィルムがデジタルに置き換わって久しいが、私にはフィルム時代の写真が持つ人間臭さが大好きで忘れられずにいるのだ。いわばこの作品はかつての、あの古き良き時代の写真の感覚を懐かしみ、楽しみたいという老人の懐古趣味、写真遊びなのだ。とはいえ、私は伝統的な手法で昔話をするつもりはない。撮影はデジタルであり、カラーグレーディングなど現代的な手法もふんだんに施してある。
旅するマネキン師は半世紀前の写真用語で言えば「演出写真」だ。演出写真については、この用語が広く使われ始めるとほぼ同時に「写真は真実を写すものであり非演出であるべき」という批判が起こり、それは今日の、写真を見る人、撮る人においても少なくない。この作品はそういう人たちへの、写真表現についてのさまざまな問いかけを込めてもいる。それもマネキン師の語るひとつの物語なのである。
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藤田一咲 写真展
「旅するマネキン師」
展示日程
下記の日程で開催いたします
2025年7月19日(土)~7月27日(日)
火~木・日:11:00 - 16:00
金・土:11:00 - 19:00
月:定休日
7月27日のトークショー開催時は貸し切りとなりますのでご容赦ください
※悪天候の場合は、 展示を中止することがございます。
ご来廊の前に、ホームページをご確認ください。
【特別企画展・ゲスト】
藤田 一咲
トークショー
下記の日程でトークショーを開催いたします
2025年7月27日(日)
1回目:13時~
2回目:15時~
定員:各回30名様
<要予約、以下のフォームをご利用ください>
参加費
トークショーのみ:1,000円
トークショー+パーティー:1,500円
(パーティーはイベント終了後~)
パーティーについて
軽食とお菓子、おつまみの用意がございます。
※お飲み物の準備がございませんので、各自、ご持参ください。アルコール可。
※差し入れ大歓迎!!
写真集
今回特別に写真集「旅するマネキン師」みどりの日記バージョンを販売いたします!
価格:2,000円(税込)
下記のフォーム、またはお電話でご予約承り中です!

開催場所
写真とアートのギャラリー
みどりの日記
札幌市北区北28条西4丁目2−12
YMノース28
お申し込み・お問い合わせ
※フォーム準備中のためしばらくお待ちください